AUDITRIUM: オーディオ初心者の七転八倒

AUDITRIUM
depuis le 1er mai 2013

ヘッドホン

(試聴環境は主にFOSTEX HP-P1から直。STAXを除く)
audio-technica ATH-AD500
10-30,000Hz, 99dB/mW, 66ohm, 500mW, 260g, 3m
可もなく不可もない標準的なオープンエア型ヘッドホン。
低域もちゃんと出るし抜けもいい。
見た目の大きさとは裏腹に軽くて圧迫感もまったくなく、装着感はすこぶる良い。
ベルベット調のイヤーパッドが汚れやすいくらい。
ケーブル片出しで取り回しに便利。
ある意味開放型ヘッドホンの最低要求ラインでベンチマーク。
audio-technica ATH-ESW9
5-35,000Hz, 103dB/mW, 42ohm, 1,000mW, ca.170g
柔らかめの音質。オーテクにしては高域が控えめで、低域もよく出る。
音源によっては高中音域のくぐもった感じは否めない。
残響が良い感じに出るので、音源側で不用意に残響カットしてると却って台無し。
音場はやはり狭めなので、大編成より小規模楽団が合う。
イヤーパッドよりもヘッドバンドの革が湿気に弱すぎるのが欠点。すぐダメになった。
ケーブルも頼りない細さ。
AKG K404
15-23kHz, 110dB/mW, 32ohm, -, 63g
低域が強調されすぎるきらいがある。どかどか鳴らしたい人向けか。
ドンシャリなんだろうが中音域もちゃんと出る。
ヘッドバンドの締め付けが半端じゃなく、痛い。おかげでずり落ちる心配はないが。
ボーカルは意外と前に出て来る。
セミオープンだからたぶん電車内で聴くのははた迷惑。室内でしか使ったことないけど。
Victor HP-S560
10-25,000Hz, 112dB/mW, 32ohm, 1,000mW, 130g, 1m
ポータブルHPとしては存外に鳴る。
見た目はチープだが、音質は割合い良いほうで、ドンシャリ傾向。
自動巻き取りケーブルの頼りなさが欠点。
それほどコンパクトに収納できない。てゆーかかさばる。
Victor HP-RX900
7-26,000Hz, 106dB/mW, 64ohm, 1,500mW, 350g
重い。とにかく重い。
他のすべてを忘れるくらい重い。
と云うか重かった以外は忘れた。
Sennheiser HD239
16-23,000Hz, 114dB, 32ohm, -, c.106g
締め付けが結構キツい。
低音域がボワつくくらい盛っていて、ドンシャリ気味。
ただしソースに敏感なので、繊細な音もちゃんと拾ってはいる。
プラスチック多用してる割に見た目は意外と高級ぽい。
ケーブルは頼りない細さ。
beyerdynamic DTX501p
20-20,000Hz, 104dB, 32ohm, 100mW, c.120g, 1.2m
オンイヤーでそこそこ締め付けられるがK404ほどじゃない。
意外と籠りが少なく、モニターライクなフラット気味。
ケーブルが癖がつきやすいの難点。
ハードケースは嵩張らず、かなり便利。
ULTRASONE HFI-15G
20-20,000Hz, 96dB, 32ohm, -, 85g, 1.2m
軽いと云うより作りがプラスチッキー。
そのせいかオンイヤーにしては側圧は低め。
場の広がり方は開放型としては普通。ATH-AD500とさして変わらない。
側圧が低いのでそのぶん広く感じられる。
低域を盛っている感じがあり、ややボワつく。芯は残るので質のいい低音。
中高音域はそれなり。特に刺さることもない。
解像感は値段相応(多少団子になる)。定位も良いほう。
圧迫感がないのでながら聴きにはもってこい。
STAX SRS-4170 (SR-407 + SRM-006tS)
7-41,000Hz, 101dB/100Vrms, 144ohm/10kHz, -, 515g(340g)
筐体はおもいっきりプラスチック。
音場は広い。さすがに筐体が重いのでそれが少し狭めている印象。
やや低域が弱い。静電型の特徴なのかね。芯はあるけど、量は出ない。イヤホン型のSRS002のほうが耳道に接触している分、低域は出やすい気がする。気がするだけ。
上はじゅうぶん出ているし、刺さりも痛さもない。
中域もフラット。色づけされないので、ソースが素っ気ないとむしろつまらない。
基本的にフラット。フラットすぎる。
ボーカルはやや近め。
解像感、定位はかなりいい。
後方開放型なので外の音はよく聞こえるが、聴いている音がそれほど盛大に洩れる訳でもない。
なんだかんだ言って重いことは重いので、リラックスポジションで聴く向け。
まかり間違っても作業BGMに使ってはならない。首が凝る。
ULTRASONE HFI-680
15-25,000Hz, 99dB, 70ohm, -, ca.285g, 3m
サイズの割にヘッドバンドが細すぎる上に、余計なクッションがついてるせいで、頭頂部がもの凄く痛くなる。
ので、自作クッションをつけてみた。
側圧は高め。ただし先述のヘッドバンドによる痛みに比べればどってことないレベル。
密閉型にしては音場は広めで閉塞感がない。さすがS-LOGIC Plus?
カップの位置をちゃんと調整しないと効果は薄れるのでスイートスポットを探す手間は必要。
あと、音は硬い。繊細でスピード感があるとも。人工てきな音と云われる所以か。
ULE(電磁波低減)の効果はあるのかどうか判らん。
beyerdynamic DT990 Edition2005
5~35,000Hz, 96dB, 250ohm, -, 290g, 3m
ベルベットの感触が良い。その軽やかな装着感だけで満足できる。これぞ開放型、てかんじ。
僅かに高音域に振った軽いドンシャリ。刺さりも痛さもない。なにより抜けがいい。
低域はボワ付かず芯と必要なだけの輪郭を残す。
音場は横も広いが奥行きも目立つ。
音はややゆったり。
Sennheiser PX95
15~27,000Hz, 114dB, 32ohm, -, ca.71g, 1.2m
値段通りの見た目のつくり。そんなに悪くない。
開放型のくせにめっちゃ低音に振ってきている。盛りすぎ感があるボワつき加減。
そのせいか高音がやや埋もれる。解像感も5千円台くらい(HFI-15Gと似たようなもの)。
抜けは悪くないが、団子になるともやる。
そんなものと割り切ればBGM流すのには良い。
わたくしの頭のサイズてきには側圧がちょっと強めなので、オンイヤー型の圧迫感も相俟って開放感は思ったより得られなかった。

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