AUDITRIUM: オーディオ初心者の七転八倒

AUDITRIUM
depuis le 1er mai 2013

ポータブルヘッドホンアンプ

(試聴用イヤホンはHA-FX700→Flat4-sui→aurvana airかastrotec Lyra)

Fiio E7
≧98dB(Line in), <0.009%(Line in), 10-100KHz, 16-300ohm, 100g
解像感はそれと判る程には向上しない。
楽器音に艶っぽさが出る。音質は柔らかめで、残響効果が強い。音源によってはくぐもる。
バスブーストは使わなくても十分低音域は底上げされている。むしろONにすると中高音域の質感が削がれる。
DAPのドック出力で入力した場合、インピーダンスの低いイヤホンなんかだとE7側の音量を最低にしても結構うるさい。特にポップス、ロック系の音源。
iPad2とUSB接続してDAC機能が使える。
デジタルレシーバーはTI PCM2706。
DACチップはWolfson WM8740。
プリアンプにAD8692、パワーアンプにTI TPA6130A。
nuForce icon mobile
98dB(40mW), 0.054%(25mW/1kHz), -, ca.57.5g. DAC: USB2.0, 44.1kHz/48kHz
解像感は良い。ただしエッジが効きすぎて音源によっては素っ気ない。
モニタ系のイヤホンを使うとそれが強調される。その意味ではクリア。
ロータリーボリウムは出っ張りが少なく固さもあるので、ポケットや鞄に入れていてもそう簡単にずれることはない。その代わり、若干操作しにくい。特にDAPとバンド結束した場合。
最大の欠点は、イヤホンジャックがそのまま電源スイッチになってること。(バッテリを気にするので都度イヤホンを抜かなきゃいけない)
ローインピーダンスで感度のよいイヤホンだとサーッというヒスノイズのような雑音が乗る。
デジタルレシーバーおよびDACチップはC-Media CM108。
バッテリ残量警告はないので、いきなり落ちる。
<中身>
iBasso A02
104dB, -, 10-100kHz(-1dB), 8-300ohm, 62g
解像感は良い。中域がやや引っ込む。クール系。
ローインピーダンスで感度のよいイヤホンだとサーッというヒスノイズのような雑音が乗る。
デジタルボリウムが、ポップス音源だと事実上1と2しか使えないのが難点(常用イヤホンのて低インピーダンスのせいもあろうが)。要はそれより上げるとうるさくてかなわん、と云うこと。
バッテリ残量が少なくなるとノイジー。見た目の警告はなし。
Fiio E11
≧95dB, <0.009%, 10-100KHz, 16-300ohm, 65g
解像感や音の傾向はE7とあまり変わらない。
同じように低域が十分出ているので、重低音こそすべてと云うのでもない限りは、ブーストをかけないほうが好ましい。
ローインピーダンスで感度の良いイヤホンだとノイズが乗るのはiBasso A02と同じ。
ロータリーボリウムなので、ギャングエラーが出ない程度に絞ってもじゅうぶんな小音量が取れるのがE7との大きな違い。このボリウム、操作感は巷で云われているような悪いものではない。むしろ使いやすいくらい。
バッテリ残量表示はないので、いきなり切れる。
充電し乍らの駆動は不可。
AD8397をOPA2211に換装するのが流行ってるぽい。オケ向きにはMUSES8820とか。
Fiio E5
≧95dB, <0.009%, 10-100KHz, 16-300ohm, 30g
カーステのアンプ代わりに使ってたので、ポタアンとしての性能はよくわからん。
ステップボリウムは、ゼロから1クリックで上げたあと、1クリック下げるとなぜかゼロにならず、半分の音量になる。
オペアンはプリがTI OPA2338UA、パワーがTI TPA6130A。
<中身>
FOSTEX HP-P1
-, ≦0.01%, 20-20kHz(±0.3dB), 16ohm≦, ca.260g
iPod/iPadとUSB接続してデジタル伝送できるポータブル機現行(2012年末)4機種のうちの1つ。
ライバルはCypher Labs AlgoRhythm SoloとSONY PHA-1、VentureCraft Go-DAP DD。
※VentureCraft Go-DAP Xもあった。

iDeviceのUSB入力以外の出入力バリエーションは、

HP-P1AlgoRhythm SoloPHA-1Go-DAP DDGo-DAP X
ヘッドホン出力××
ライン出力×
デジタル出力同軸×光/同軸
ライン入力×××
PC USB入力×××
※iPad2に関しては、USBコネクタをかましてFiio E7にデジタル伝送できるけど、割愛。

アナログ(ライン)とデジタル出力の両方ができることが条件だったので、PHA-1は選外。HA内蔵で旭化成のDACを試してみたかったのと、知名度()でこっちを選んだ。

iDeviceをUSB接続した場合、どうやら常に充電してるっぽい。本当はそれがないことを期待していたのだが。
DAP側をバッテリ80%キープするようにできているとかいないとか?
従って、DAPより先にこっちのバッテリーが切れる。
パイロットランプが赤くなるので判るが、切れる時はいきなり切れる。
充電し乍ら駆動してもさしたる影響はない。

今のところポタアンとしてよりも、DACとして使うことのほうが多い。

ヘッドホン出力した場合、非常にクリアでクール。
分離がとてもよく、ノイズもほぼ聞こえない。
モニタライクなイヤホン、ヘッドホンで聴くと素っ気ないくらい。
ヘッドホン出力の音場は広く、音源によっては薄っぺらく感じることもある。
デジタルフィルターはミニマムディレイ側で使うのが好み。

ヘッドホン、ライン出力のいずれでも、低音域には弱い印象。
ライン出力側に銀線を使うとかなり低域が薄くなるので、銅線のほうが良さげ。

DACチップはAKM4480。
ラインオペアンプはOPA2134UA、ヘッドホン出力はTPA6120A2、らしい。LT1364も載ってるんだが、これはなにをしてるのかな。レシーバーはCS8406ぽい。
コンデンサはニチコンのファインゴールドにオスコンとけっこう奢ってる。
<中身1>
<中身2>
ELEKIT TU-HP01
-, -, 9-65kHz(-3dB), 16-32ohm, 125g(not incl. bat.)
真空管ハイブリッドポタアン。サブミニのRaytheon6418を2本。デフォルトのオペアンMUSES8820での印象。
解像感はそれなり。
音に厚みが出て、中音域の艶がいい感じ。低音はちょっともやってる。
立ち上がりはあまり良くない。
音場は普通か、ボーカルがやや前に出る。
ちなみにホワイトノイズが結構酷いので、静音環境で聴く場合はイヤホン・ヘッドホンを選ぶ。
IE2とインピーダンス32Ω以上のヘッドホンだとノイズはほぼ乗らない。
MX985はそれと判るくらいノイズが乗り、FX700やaurvana airはひどく乗る。

オペアンプをMUSES8920に変えたところ、少しノイズが減って、低域も締まってきた。
OPA1604は8820と同じくらいノイジーだが、音質は8820に比べてもうすこしウェットになる。
LME49860はノイズがひどくて聴く気になれない。

<中身>
iBasso D12Hj
101db(DAC)/104db(amp), -, 17-20kHz(-0,5db. DAC)/17-100kHz(-0,5db. amp), 8-300ohm, 150g
第一印象は質感が増して厚みが出る。楽器の分離は良いが、中低域を強調するので、HP-P1ほどのクリアさはない。
従って場の横への広がりもHP-P1よりは狭く感じるが、奥行きはこちらのほうが出る。
いわゆる「濃いめ」の音作りっぽい。
HP-P1からライン入力でアンプだけ通すと、広がりを保ったままほどよく濃くなるので、この組合せに多くの人が嵌るのも判る。

DACはWM8740を左右で1基ずつ。初段およびバッファも対で搭載しているが、チップは塗り潰されていて型番不明。
コンデンサはニチコンのばかでかいのを載せてた。
<中身1>
<中身2>
Bispa HPAKIT-01E
-
eイヤホン仕様の簡易版ポタアンキット。bispa本体版に比べて初心者でも組みやすい。
単4充電池4本でかなり長く駆動できるので重宝する。
初段と出力段2つのオペアンプを使用、交換可能。
今現在は初段LT1364、出力段LMH6643で使用中。ちょっと鋭すぎてきついかもしれない。
J-FETがすきなので初段をOPA2134にしてみたところ、ちょっと柔らかすぎる。元気なソースにはLME49860あたりがいい感じ。とおもったら発振しだしたのでダメだった。LT1364で固定かな。
なおポップノイズ対策はされていないので、イヤホン外した状態でオンオフしないと耳が死ぬ。
Mousai RA1
-
上海問屋で売ってた中華アンプ。問屋の教唆に従い、オペアンプ部分をソケット化。値段なりの音にはなる。
なにしろ9V電池2本なので低域の質感は良く出る。高域は凡庸。
デフォルトのオペアンプはNJM4556AD。
ポップノイズは最悪。
FURUTECH ADL-X1
-
iDevice対応のDAC/DDC/HPA。
あちこちのレビューにあるようにホワイトノイズがひどい。
32Ωくらいのヘッドホンならともかく、イヤホン主流の16Ω、BAだと8Ωくらいだと耐えられないレベル。
ラインアウトして外のポタアンに繋げばノイズ問題は解消されるが。
iDevice側のボリウムが有効なので、細かい調整が利く反面、インピーダンスの高いヘッドホンを使うと(ボリウム双方ともあげないといけないので)バッテリの減りもはやい。
なによりラインも可変出力なので、外部アンプ(据え置き、ポータブル問わず)に繋ぐとなおさら。

解像度は高い。分離もよく、音場は広め。
なのでノイズがほんとに惜しい。
なお、ipod nano 7Gに対応してる。(HP-P1も対応。Go-DAP DDは非対応。)

光デジタル出力できるのでDDC用途ありかも。
USB入力ソースしか光デジタル出力できんかった! それでは意味がない。

DACはESS-ES9023。
ヘッドホンアンプは直接駆動とのこと。(ディスクリートっていいたいの?)
オペアンプは低電力版のLMV832。

FOSTEX HP-V1
-, -, 20-100kHz(±2dB), 16ohm≦, ca.390g
とりあえずポータブルじゃねえだろと突っ込むべき大きさ。
真空管はプリのみ(6N16B-Q)で後段OPAMPのお馴染みハイブリッド構成。決してぼやけないし、柔らかい訳でもない。むしろその辺のICアンプよりもクールで解像感が高い。
筐体がでかくてスペースとホールを多く取ってるお陰か、意外に熱くならない。
バッテリの持ちは案外悪い。
ONKYO DAC-HA200
-, 0.003%≧, 10-100kHz(Audio in), 8-600ohm, 210g
このサイズでiDevice対応、余計なアダプタ(CCKとか)も要らないので助かる。
ややシャープ目で、高音域から低音域まで、特にどこかを強調するタイプではない。ONKYOサイドはボーカル重視と云っている。ホールの残響感よりはクリアさが売りか。
アナログ入力でオペアンプ部分だけをみても傾向は同じ。優秀なDACを上流に置いてヘッドホンアンプとしてだけ利用しても十分いいとおもう。

唯一気になる、場合によっては致命的なのが、曲間(ファイルから次のファイルへ移るとき)1、2秒前にじゃりっとノイズが入る。ボリウムや接続iDeviceの種類、iPod Music/HF Playerに関係なく再現する。
その部分が無音状態でなければ、そして周囲が深夜くらい静かでなければほとんど気付かないレベルの音量だが。

ファームウェアの不具合でした。修理対応。

光/USB入力の場合は試していない。
入力ゲインのハイ/ロー違いがあまりないのも欠点。
DACはPCM5102、オペアンプはMUSES8920とのこと。
Bit Trade One AD00031
-, -, 20Hz-20kHz, 16-600ohm, 147g(not incl. bat)
電流帰還型ポタアンキット。単4充電池4本だけど充電池(ニッケル水素)でも動く。
感度の良いイヤホンだとフロアノイズが乗るので、指定より余分に抵抗を入れると騙すことはできる。
そうでなくても音量は大きめなので、ボリウム1目盛でもすでに耳が痛い。指定の4倍くらいの抵抗を入れないとつらい。
世の中のアンプはどれもこれも音量大きめで、なんでみんな難聴にならないのかおかしいくらい。
オペアンプは交換可能でキット付属はAD4580。
LME49860は発振する。
TCG U-SKIN
92dB, 0.0012%, 25Hz-50KHz, 16-300ohm, 80g
とにかく薄くて軽い。ポタアンのあるべき姿。
だがこれも音量は大きめ。目盛は8まであるけど1ですでにつらい。
そして感度高いイヤホンだとフロアノイズが乗る。電車で使うぶんには聞こえないレベルだが。
USB DACはBB PCM2704。初段BB OPA2134、バッファMAX9722。

据え置きヘッドホンアンプ

audio-technica AT-HA2
-
ノイズが酷い。静音時の多い楽曲には向かない。
始終うるさくしているようなゲームやTV鑑賞には用を為す。
PC用ステレオスピーカーの駆動程度には役に立つ。
ボリウム実用上は9時くらいまで。それ以上回すとうるさすぎ。
Bravo V2


-
12AU7を1本使用の簡単な真空管ヘッドホンアンプ。
ヘッドホンで聴くとき以外はLP-2020A+へ出力している。
ボリウムはクラシックで9時固定。ほかは8時くらい。
iPod mini/video/classicのほか、TVチューナー(BDプレーヤー)を繋ぐことも多い。
HAとしてはチューナー接続の時だけで、音楽鑑賞時はプリアンプ扱い。
入力はRCAとステレオミニの2系統で、両方繋ぐとミックスされる。
従って両方繋いだ状態でどちらか一方だけから音声信号を入れてもゲインが下がる。

デフォルト真空管はChina 12AU7
あとの手持ちは、
TRONAL 12AU7
Electro Harmonix 12AU7 (Russia):ノイズ乗る
Gold Lion B749 (Russia)
Velvu ECC82
JJ ECC82:ノイズ乗る
JAN (Sylvania) 5814A
JAN (Raytheon) 5814A
Tang-Sol 12AU7(Russia):現在これで固定
Miridiy G2
7-26,000Hz, 106dB/mW, 64ohm, 1,500mW, 350g
こちらも6922を1本使用の簡単な真空管ヘッドホンアンプ(中華)。
ジャンパスイッチでヒータ電圧を12AU7と切り替えられるが、バイアス調整は手動。
レギュレータがすんごく熱くなる。
エレハモ(ロシア)の6922がついて来た。
TIC-3
まだ組み立ててない。

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